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国立国際美術館で開催されるコレクション展のアートディレクション、デザインを担当
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コレクション1:越境する線描

2020.4.4 SAT – 6.14 SUN
国立国際美術館 地下2階 展示室
主催:国立国際美術館
協賛:ダイキン工業現代美術振興財団

http://www.nmao.go.jp/exhibition/2020/post_col1.html

紙のうえに線を引く。気安く速いその営みは、絵画や彫刻のようなジャンルにはなりえません。構想のため、備忘のため、練習のため、確認のため、等々と、線描は伝統的に「完成」以前の準備段階とみなされてきたからです。しかしこの実践は、近現代美術の諸実践において重要な位置を占めるにいたりました。完結していない画面や、中途半端に残る痕跡という、その否定的(とされてきた)要素を逆手に取るかたちで、芸術家たちは、制作することの膠着状態を軽やかに乗り越えようとするでしょう。今回のコレクション展では、線描という行為がもつ可能性をあらためて問い直します。

出品作家
ジュール・パスキン、パブロ・ピカソ、ヘンリー・ムア、キキ・スミス、ヴォルス、クリスト、今村源/松井智惠、パナマレンコ、マーク・ダイオン、ヤノベケンジ、ライアン・ガンダー、中原浩大、落合多武、Mr.、森千裕、青木陵子、阿部芳文/瀧口修造、ピエロ・マンゾーニ、ファウスト・メロッティ、河原温、柳幸典、湯原和夫、泉太郎、サイ・トゥオンブリー、ジグマー・ポルケ、宮脇愛子、伊藤存、須藤由希子、法貴信也、村瀬恭子、杉戸洋、中原浩大、金氏徹平、和田真由子、今村源