東京都美術館で開催される企画展のアートディレクション、デザインを担当
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KUA ANNUAL 2021
irregular reports
いびつな報告群と希望の兆し
2021.2.23TUE – 26FRI
東京都美術館 1階 第2・第3展示室
9:30–17:30 (最終入場時間17:00)
会期中無休|入場無料
キュレーター:服部浩之
主催:京都芸術大学
協賛:株式会社きんでん、セコム株式会社、富士ゼロックス株式会社、株式会社毎日映像音響システム
https://www.kyoto-art.ac.jp/kuaannual2021/
先行き不透明ないま、
若きアーティストたちが見出すもの
2020年は、⾒通しや計画をたてられない不測の⽇々が続いています。誰もが⼿探りで、現在を過ごしているのではないでしょうか。オリンピックの延期をはじめ、予定や計画の変更も多数ありました。ところで芸術作品には、鋭敏な感性で時代を捉え描きだす芸術家による世相の「記録」という側面もあるでしょう。芸術家は、社会に対してときに鋭い批評性を伴う疑問をなげかけ、ときに状況を肯定し奨励します。⾏政機関などが残す(公)⽂書(Document)がいわゆる⼤⽂字の記録だとしたら、芸術家による作品は、フィクションを伴う創造的で抽象的でちょっといびつな報告(irregular report)と⾔ってもよいかもしれません。
本展は、「いま、ここ」という状況下で若い芸術家が制作した作品を発表する場です。16組の作家たちがそれぞれの作品を通じて、この数奇な⼀年を表現する、時代を写す鏡となる「報告」の集合でもあります。
2020年は歴史に残る⼀年となるでしょう。悲惨なことも、よいこともありますが、これから芽吹く作家たちの表現が現在を捉えるいびつな報告群であるとともに、未来への希望を⼿繰り寄せる予兆となることを期待しています。