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STANDING PINEで開催される展覧会宣伝美術を担当

ジョエル・アンドリアノメアリソア:THE GEOMETRY OF THE ANGLE AS POINT OF NO RETURN TO DRESS THE PRESENT

2020.07.18 SAT – 2020.08.23 SUN
8.10–8.18 夏期休廊
※7月23日/24日は営業
※新型コロナウィルスの影響により会期や営業時間が変更になる場合があります。詳細はホームページでご確認ください。
※ご来場の際は、マスクの着用をお願い致します。

13:00 – 19:00
venue: STANDING PINE (Aichi, Japan)
月・火・祝日休廊|closed on Monday, Tuesday and National holidays

https://standingpine.jp/exhibitions/18

STANDING PINEでは、 7月18日(土)から8月23日(日)まで、 ジョエル・アンドリアノメアリソアの日本初となる個展 「THE GEOMETRY OF THE ANGLE AS POINT OF NO RETURN TO DRESS THE PRESENT」 を開催いたします。 アンドリアノメアリソアは1977年にマダガスカルのアンタナナリボに生まれ、 現在はパリとアンタナナリボを拠点に活動しています。 彼の作品は、 ファッションからデザイン、 映像、 写真、 舞台美術、 建築、 インスタレーション、 ヴィジュアル・アーツまで様々な分野での修業を活かし、 テキスタイル、 紙、 鉱物などから時には予想外の素材を用いて作品を制作し、 言葉では表現することが困難な人間の抽象的で曖昧な感情や物語を呼び起こします。 現在、 国際的に活躍するアフリカ系アーティストの一人として注目を集めており、 2019年には第58回ヴェネツィアビエンナーレのマダカスカル・パビリオン代表として選出され、 今年3月に開催されたシドニー・ビエンナーレにも参加するなど、 様々な国際展や、MAXXI(ローマ)、 Hamburger Bahnhof (ベルリン)、 スミソンアン博物館(ワシントン)、 ポンピドゥー・センター(パリ)、 ダラス・コンテンポラリー(ダラス)など、 世界各地の美術館、 アートセンター、 ギャラリーにおいて作品を発表しています。 また、 2016年にはArco MadridにおいてAudemars Piguet Prizeを受賞、 2019年のアート・バーゼル香港Encounter部門での大規模インスタレーションや、 Frieze Londonでの特別企画「Woven」での展示は多くの観客を魅了し、 年々美術関係者からの評価も高まっています。

本展では、「黒」と「白」の強力な双対性をテーマに制作された日本初公開の作品を展示致します。 これらの作品は、 ジョセフ・アルバースの作品の分析から始まり、 アンドリアノメアリソアによって美学的そしてファッションデザインの観点から、 再解釈・再構築されています。 素材の触覚と視覚は、 布の芸術的カテゴリーを分解することにより生み出され、 幾何学的な構成組織を再解釈することにより新しい抽象作品がつくりだされます。 彼は、 事物と形式の関係をより強固にすることで、 素材に物理的な存在感を与えます。 アンドリアノメアリソアの作品は、 誘惑と感受性の対立の中で、 精神的そして感情的な経験と歴史的に強力かつ重要な構成主義の暗示を一体化させ、 系統的な視覚の探求における素材と形状の然るべき特徴を明示しているのです。

アンドリアノメアリソアのつくりだす叙情的な世界観が想起させる感情は、ときに不安定な世の中に埋もれて抜け出せずにもがく我々が抱える一種の深い悲しみをも含みます。 それは、 決して満たされることのない何かの欠落によって引き起こされ、 言葉では言い表せない名もなき感情として心に残ります。