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東京都美術館で開催される企画展のアートディレクション、デザインを担当
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KUAD ANNUAL 2020
フィールドワーク:世界の教科書としての現代アート
FIELDWORK: Contemporary Art as a Guidebook to the World

2020.2.23 SUN – 2.26 WED
9:30 – 17:30(入場は17:00まで)
会期中無休 入場無料
キュレーター:片岡真美
会場:東京都美術館 1階 第2・第3展示室

主催:京都造形芸術大学
特別協賛:株式会社鴻池組、株式会社きんでん
協賛:公益財団法人 現代芸術振興財団、株式会社コイシ、佐川印刷株式会社、セコム株式会社、電通アートハブ、富士ゼロックス株式会社、株式会社毎日映像音響システム、株式会社ワコール

https://www.kyoto-art.ac.jp/kuadannual2020/

 

片岡真実(森美術館館長)が見いだす
不確定な「世界」を生きるための15の糸口

フィールドワークからどんな世界が見えたのか?
フィールドワークがいかにアートになるのか?

今日、現代アートと呼ばれるものは、多様化する「世界」を俯瞰し、そこに投影された過去を再考し、さらに未来を考える総合的な領域として拡張しています。メディアや図画工作的なテクニックの問題に限定されず、現代アートはあらゆる分野と接続しながら、「世界」を学ぶガイドブックでもあります。したがってアーティストは、自らの内面を見つめるだけでなく、自分の立ち位置と他者、現在と過去、とりわけ語られない歴史などを相対化させ、人類や地球の未来のために総合的な叡知を伝えていかなければならないのです。

「KUAD ANNUAL 2020 」では、「世界の教科書としての現代アート」を「フィールドワーク」という視点から探ります。フィールドワークは、多様な分野で採用される研究方法で、自ら対象となる場所に赴き、参加、観察、記述するものです。本展ではそれを、自らの体験と観察、他者との対話等によって私たちが生きている現代世界を学ぶ機会として捉えています。参加アーティスト15名(組)が多様な関心からフィールドワークを進め、そこから見えてきた世界をいかに芸術作品として転換したのか、ご高覧いただければ幸いです。

片岡真実